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- 日本の森のコト日本の森林率は約7割。
このうち約4割がスギ・ヒノキなどの人工林となっています。先人から受け継がれた人工林は、草刈りをはじめ、枝打ち、間伐、そして伐採と人が手を加えることで、人の営みを支える良い材を生み出し、より多くの生きものの生命も育む場となります。しかし、木材の輸入自由化に伴う安い外国産材の輸入増加や、近代化による木材の需要減少によって国産材の使用量は減り、生業としての林業も衰退。
森に人の手が入らなくなり荒廃する森林が目立つようになっています。これまでの歴史の中でも、木を使い過ぎるということは幾度もありましたが
今、日本の森では「使われないこと」が1つの大きな課題となっています。先人たちからの”おくりもの”を次世代により良い形で引き継いでいくために-。植える、手入れする、木を使う。そのサイクルをきちんと循環させるための取組みが大切な時となっています。 - 木から布ができるまで日本には、三椏(みつまた)、楮(こうぞ)などの植物を原料として紙をつくり、これを細く裁断して撚りをかけて糸にした抄繊糸(しょうせんし)と呼ばれるものがあります。
結糸の布は、吉野の間伐材を原料に抄繊糸をつくる技術を活用して作られた糸とオーガニックの綿糸で織りあげられています。 - 奈良・吉野について奈良県南部・吉野郡の一帯。
日本さくらの名所100選に選定された吉野山があり、2004年には吉野・大嶺を含む
「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。
林業の歴史は古く、恵まれた気候風土と卓越した技術を有する吉野林業により育まれた
吉野杉は、静岡県の天竜杉・三重県の尾鷲檜とともに「日本三大人工美林」に数えられ、
古来から銘木の産地としてその名を知られてきました。また、手塩にかけて育てられた木は、建築材や樽や桶、そして端材まで割箸として使用され様々な形で人々の暮らしを支え続けています。
豊かな自然の恵みと先人達の叡智によって生み出されてきた吉野の木材を軸とした
「林業」・「製材業」・「木材関連産業」が重要な産業の1つとなっています。 - 地球と未来の環境基金の取組みについて奈良県吉野は、林業を生業とする人々と森が共生する地ですが、近年の林業衰退とともに山林は、荒廃が深刻化し、台風や豪雨などの災害に対して脆弱な状態になっていました。とりわけ1998年の台風7号は近畿地方に大規模な山林の倒木被害を招き、吉野林業にとっても更なる
打撃を与えました。こうした状況を背景に、NPO法人地球と未来の環境基金(EFF)では、2002年から
吉野中央森林組合や企業、市民ボランティアの協力を得て、間伐による手入れと、災害により倒れた
風倒木を撤去しそこに広葉樹を植樹する活動を始めています。 くわしくはこちら●NPO法人地球と未来の環境基金について●2 0 0 0 年設立。
「豊かな森林とそれを取り巻く生態系を守り育てることを通じて持続可能な社会をつくる」をミッションに
① 植林や間伐による国内森林保全事業② 現地N G O と連携し持続可能な農業の普及・環境教育を行う海外環境保護事業
③ 未利用資源であるバガスを原料にした非木材紙の普及事業④ 環境保護団体の活動活性化のため企業等が実施する助成金プログラム支援事業
を展開しています。
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